ある心理学者の話によれば
現実の監獄ではない 自分自身の精神的な世界
すなわち心の監獄があると言います
最初の監獄は 自己陶酔の監獄です
お姫様病 王子様病にかかれば
本当にどうすることもできません
また 自分の気分を他人に合わせようとする
誤った自己陶酔に陥る監獄です
2番目の監獄は 批判の監獄です
いつも他人の欠点だけを見て
批判することが好きな人です
いつも批判していれば 最終的に他の人とは
敵になってしまう そのような心の監獄です
3番目の監獄は 絶望の監獄です
いつも世の中を否定的にだけ見て
不平を言い絶望します
心は魔物なので色眼鏡をかけて事物を見れば…
黒いレンズで見れば黒いと言い…
虹色のレンズで見れば美しく見えます
4番目の監獄は 過去指向の監獄です
昔が良かったと言いながら浪費します
いつも人々は過ぎ去ったことに縛られて
自分自身の心を閉じ込めて
未来志向的であることを遮る心の監獄です
5番目の監獄は羨望の監獄です
自分の芝生が青いことを知らずに
他人の芝生だけが青く見えます
自分のものは貧弱なことこの上なく
自らの心を荒廃させる監獄です
6番目の監獄は 嫉妬の監獄です
人がうまくいけば 嫉妬の虫がうずき
無性にこき下ろしたくなります
嫉妬を持ってこそ 他人を嫉妬するように
香りを持ってこそ
他人に香りを漂わせることができるように
他人に嫉妬を抱くために
私の心の嫉妬を露出するしかないのは
嫉妬のメカニズムです
さらには私に嫉妬の標的になった人もまた
嫉妬を抱いて私に吐き出すのは明らかなこと…
ゆえにこの過程を留めなければなりません
そしてその誰かが まさに私です